~Lesson 22~
“TABOO English 5”
本格的な冬の到来を思わせる寒さです。
世界にはそれぞれ大切に守っている、文化・民族・宗教・歴史的背景などがあります。千葉市でも年々増加傾向のある訪日旅行客を受け入れるにあたり、海外に行く予定がない人でも、いつどこで異文化に接する機会が訪れるのか分かりません。
今回は、海外からの訪問客と交流する際に避けるべきタブーについて学習することで、相手を無意識に傷つけるのではなく、思いやりのある対応ができるようになる準備をしたいと思います。
厳選!TABOO English 5
1、 How old are you? (おいくつですか?)
日本やアジアでは、上下関係が厳しく出会って間もなく年齢を聞くことにあまり抵抗を感じないように思います。この感覚で、英語圏の友人に聞くと、相手は不思議そうな顔、または不愉快な顔をするかもしれません。まず、「年齢を聞いてどうするの?」と疑問に思うのです。また、特に女性は、実年齢と見た目年齢をジャッジされているように思う人もいます。実年齢よりも実績を重視し、受け手が感じ取った印象で勝負する文化のため、年齢
は聞く必要がないのです。
2、 What is your blood type? (血液型は何ですか?)
日本では大人気の血液型占い。私も大好きだったため、何度か聞いてしまいおかしな展開になってしまったことがあります。タブーというほどでもないのですが・・・実は、欧米では、血液型を知らない人も多くこの話題で盛り上がることはまずないのです。どちらかというと星座の方が興味を持ってもらえますよ。What is your astrological sign? (星座は何ですか?)
3、 Foreigner (外国人)
「外人=よそ者」そんな意味合いでとらえられてもおかしくない単語Foreigner。特に深い意味がなくても傷ついている人も少なくありません。私たちは知らないうちに差別用語を発しているのかもしれません。例を2つ挙げてみます。もし自分だったらと考えて、最適な言葉選びをするように心がけてみてください。
例1:I am taking a foreign teacher’s English class.(外国人講師の英語の授業を受けている。)
→Tom is my English teacher. He is from Texas.(トムは私の英語の先生で、テキサス出身です。)
例2:There are many non-Japanese tourists in Chiba city these days. (最近、千葉市を訪れる外国人観光客が多い。)
→There are many tourists from overseas in Chiba city these days.(最近、千葉市を訪れる海外からの旅行客が多い。)
4、 Oh, my god!(なんてこと!)
驚きの表現と言えばOh, my god!を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?このgodとは「神様 = イエス様」を意味しており、敬虔なキリスト教徒の中には「気安くイエス様の名前を口にしないで欲しい」と思っている人もいる、ということを知っておいてください。そのため、特にアメリカでは「god」の婉曲語である「gosh」を良く用います。Oh, my gosh! (なんてこと!)
5、 No religion. (無宗教です。)
What’s your religion? (宗教は何ですか?) 海外では、ホームパーティなどに招待される前などに聞かれることがあります。これは、食事の問題(食べられないものがあるかどうか)について知りたいと考えているケースです。宗教による食事の問題は私たちが普段考える好き嫌いの問題より、遥かにデリケートで重要な問題です。招待される立場だけでなく、招待する場合にも、相手の宗教・宗派について、予め知っておくことは、国際ビジネスでは相手を本当の意味で理解する点で疎かにできないところです。
No religion.ということは、時に「信仰心」がない、というメッセージとして伝わる場合があります。特定の宗教・宗派に属していることのほうが、一般的な日本人には分かりづらいのですが、世界のほとんどの国々では特定の宗教に属していることの方が、自然で当たり前のことだということを認識しておくといいです。
2020年、様々な人たちと出会うオリンピック・パラリンピックの場面では、友好的な人間関係を築きあげるうえで、宗教への知識と理解は大いに役に立つはずです。
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『思わず使いたくなるワンフレーズ英会話』バックナンバー
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◆LESSON 21 https://makupo.chiba.jp/article/article-3130/
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【小亀さおり プロフィール】
大学卒業後、シンガポール航空国際線乗務。オーストラリア、アメリカ、シンガポール、フランス、香港での海外在住経験を活かした日本人としての国際マナーを得意とする。国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校・学校関係者評価委員に2016年就任。現在、千葉市観光プロモーション課海外集客班嘱託職員。2014・2015 年千葉シティ 5BEACH エンジェルス・幕張の浜(千葉市観光PR大使)を担当しオリンピックに向けた千葉市観光PR活動に従事。その際、完成したオリジナル曲「幕張の浜」のSaori Project ボーカルとして活動中。
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