ベイタウンも街開きから早20年。
先進的な景観や子育てや教育環境の良さから若い世帯も定期的に入居している一方で、街開き時代から入居されていた世帯の高齢化も徐々に見えてきています。
そういった世代を中心に、自主的・自発的に交流の場を持って、同じ課題や悩みを共有しあったり解決したりしていこうという「うたせ認知症を考える会」にお邪魔してきました。
「認知症を考える」ということになっていますが、認知症に関わる方でもそうでない方でも、自由に参加できる会とのこと。私も初めて伺って、とにかく驚いたのが参加人数の多さでした!
この日は今年に入って4回目の開催。回を重ねるごとに人数が増えており、参加されている方々の関心の高さがうかがえます。
主宰や進行、会の準備などもベイタウン在住の方々が自主的に運営されていました。
千葉大学・千葉市認知症疾患医療センターの臨床心理士による講話では、これからますます深刻化する高齢化社会に向けて、現在の教育の場で取り組まれていることが共有されていました。小中学校の先生たちが、今後、子どもたちに道徳の授業などを通じて、認知症というものがどういうものであるか、どのように対応していくかということを伝えられるようにしていくためのワークショップなども行われているそうです。
また、ご両親の突然の介護が始まった実体験から、認知症の方や介護者の方、高齢者の方の交流の場をつくろうと2014年から稲毛海岸で「和みかふぇ」を主宰されている前澤さんより、カフェの取り組みについてお話がありました。
子育て世代にとっても、決して遠い未来のことでなく他人事ではないんだと改めて思いました。
子育てにしても介護にしても、とかく孤立しがちな現代で、街をあげて住民同士、顔が見えるしかけや「場」づくりが求められているのは、どの世代にとっても共通しているんだということも実感した機会でした。
そしてこのように、当事者に限らず住民の方々が前向きに話し合う場を持てるこの街の環境に、これからの将来に対するちょっとした安心感を得ることができました。(ふ)
関連情報
10/29(土)開催 シンポジウム「認知症とともに生きる」
日時 2016年10/29(土)10時~12時
場所 美浜文化ホール 音楽ホール
参加費無料
▼お申込み・詳細
https://www.facebook.com/events/563284357213717/