2、3週間後に戻ってきます。よい夏休みを!(Bonnes vanances!)。パリではこのような張り紙を、街中のお店やレストランで夏によく見かけます。8月のパリは静かで、いつもとは違う雰囲気です。
フランスでは、年に5週間の有給休暇が法律で決められています。
夏はスペインで3週間の家族旅行、冬にはスキーへ1週間、春は山で1週間のキャンプへ、などなど。陸続きなため、ドイツやイタリアへ車で行くこともできます。
学校の休みの時期は、都市ごとに少しずつずれています。そのおかげで、交通機関は混雑が緩和されます。ニースやカンヌなどに代表されるリゾート観光地では、休み全体を通して、常に賑わっています。
私が勤めていた会社では、クリスマスが終わると、休憩時間の話題は夏のバカンスで持ちきりでした。
私の所属していた貿易チームは4名で、それぞれ夏に3週間ずつ休みが取れるように調整をしました。社長や上司も同じく夏は3週間休み、社員にもしっかり休む事を奨励していました。福利厚生の中に、旅先で使用できるバカンス小切手が含まれていました。私も旅行の際、航空券の支払いや、レストランでの食事に利用をしました。
長期間のバカンス、費用もかかるし、どんな過ごし方をするのだろう、と最初私は興味津々でした。周りをみてわかったのは、友人や家族との時間を楽しむことに重点がおかれている、そんな気がしました。
私達は、フランスでの最後の長期休みを、海辺の家で友人家族と過ごしました。朝はゆっくり起きます。午前中は海で泳いだり、散歩をしたり、読書をしたり、皆思い思いに過ごします。地元のレストランでの食事の際、バカンス小切手で支払いをしました。マルシェなどで食材を買い、みんなで調理をすることも多かったです。
夏は21時ごろまで外が明るいので、テラスでゆっくり食事をし、食後はボードゲームなどで盛り上がりました。
友人との会話の中で、フランス人はバカンスのために働くのよ、というのを何度も聞きました。実際生活をしてみて、本当にそのとおりだな、と感じました。
休み明けに会社に戻ると、同僚達とバカンス先でのお勧め場所などの情報交換をしました。
きちんと休み、それがまた日常生活への活力へ。
焦らずのんびり過ごす、自分と向き合う、その日、その瞬間を、友人や家族と思いっきり楽しむ、そんなバカンスに対する友人達の考え方を、一緒に過ごす中で知ることができました。
【今月のフランス語】
Bonnes vacances ! (ボン バカンス)
= よい旅を!
Les vacances d’été (レ バカンス デテ)
= 夏休み
La plage (ラ プラージュ)
= 海辺
La randonnée (ラ ランドネ)
=山歩き
<ライタープロフィール>
SATOKO
8年のフランス滞在の経験を生かし、通訳、フランス語レッスンなどの活動中。
本場のフランス菓子&料理のレシピをフランス語で読みたい、ホームステイ先で使える会話、簡単な旅行会話、おすすめ観光場所情報(マルシェ、雑貨屋、地方都市)などご希望に沿ったオリジナルなレッスンを作成します。お一人でも、お友達、旅行仲間と一緒でも♡ satoko39@yahoo.com
私の好きなフランスをこちらから発信 https://www.instagram.com/lily.mimosa/?hl=ja
プライベートでは未就園児を持つママのお茶会 « SUNFLOWERS »をベイタウンで主宰。 https://www.facebook.com/sunflowersjapan