【連載コラム】SATOKOのフランス生活日記~4月 L’école 学校~

桜の花が満開の4月の入学式を迎えると、春が来て新しいことが始まりそうでワクワクします。フランスでは5歳、6歳の子が9月に1年生になり、小学校に5年間通います。同じ学年での年長は1月生まれの子で、12月生まれの子が学年で一番年下になります。フランスには入学式や卒業式はありません。保護者が学校まで送り迎えをし、初日には新しい先生と新しい教室で会います。日本のような式典や写真撮影などはないため、ごく普通の1日として過ごします。多くの小学校は幼稚園と隣接しているため、子供達も環境の変化をあまり感じることがないそうです。

体操服や上履きはなく、ランドセルの代わりにリュックサックに私服で通学します。教科書は学校から借りるもので、学年末には綺麗な状態で返す必要があります。そのため教科書に線を引いたり、書き込むことは禁止で、他の生徒がまた使えるように、カバーをかけて1年間大事に使います。小学生の1日は日本よりも長く、初日から8時30に始まり、16時30に終了します。放課後や夏休みなどに行く塾はないので、授業の後はスポーツや音楽などの課外活動に参加する子もいます。共働き夫婦にとって都合がいいように、保護者会も平日の朝早くか、18時過ぎに行われるそうです。

学校では鉛筆ではなく、ボールペンや万年筆を使います。間違った箇所には線を引き、全て消さないことで、先生は子供達がどういう考えで答えを出したのかを知ることができるといいます。試験でもOや×での回答より、意見を書く記述式が多いため、消しゴムで消せない習慣をつけることで、綺麗に回答を書く力が試されるようです。

お昼休みは約2時間あります。姪っ子達の小学校は、家から徒歩5分ほどの所にあったため、お昼は家に帰って食べていました。時間がたっぷりあるので、子供達もリラックスして過ごしており、まるで休日のランチタイムのようでした。その他、学校にある食堂(Cantine カンティンヌ)でみんなとワイワイ食べることもできます。昼食時間には市から派遣された、通常の先生とは別の職員が子供達のお世話をします。そのおかげで先生は昼食時間に休憩もできますし、授業だけに集中できるようになっています。小学校のCantineでも前菜、メイン、デザート、チーズが用意されています。

フランスでは食事の配膳や掃除などは業者に全て任せています。日本では子供達が白衣を着て給食当番をし、毎日掃除をするという話をフランスに住む家族や友人に話すと、皆驚き、《すごくいいシステムだからフランスでもとりいれるといいよね!》と言います。 その他フランスでは、先生がストライキをすると休校になったり、留年や飛び級があること、7月、8月の2ヶ月の長い夏休みがあることなど学校生活でも色々な違いがあることを多く学びました。

【今月のフランス語】
学校で使う言葉の数々♫
La gomme(ラ ゴム)= 消しゴム
Le papier (ル パピエ) = 紙
Le crayon à papier (ル クレヨン  ア パピエ) = 鉛筆
La cantine (ラ カンティンヌ)=食堂

<ライタープロフィール>

SATOKO

8年のフランス滞在の経験を生かし、通訳、フランス語レッスンなどの活動中。
本場のフランス菓子&料理のレシピをフランス語で読みたい、ホームステイ先で使える会話、簡単な旅行会話、おすすめ観光場所情報(マルシェ、雑貨屋、地方都市)などご希望に沿ったオリジナルなレッスンを作成します。お一人でも、お友達、旅行仲間と一緒でも♡ satoko39@yahoo.com

私の好きなフランスをこちらから発信 https://www.instagram.com/lily.mimosa/?hl=ja

プライベートでは未就園児を持つママのお茶会 « SUNFLOWERS »をベイタウンで主宰。   https://www.facebook.com/sunflowersjapan