【連載コラム】元CAが教える~思わず使いたくなるワンフレーズ英会話レッスン~

Lesson 19

“I’m rather busy.”

朝夕はめっきり冷え込んできておりますが、お変わりございませんか。

「どちらかというとNo。」
察する文化の日本人とは違う海外からのお友達には、はっきり言わないと伝わらないでしょうか?

例えば、「この意見をどう思いますか?」と、聞かれました。

1.You’re wrong. (あなたは、間違っている。)
2.I can’t agree with it. (賛成できません。)

白黒つけて話さなければいけないイメージがある英会話ですが、上記の例のようにあまりに直接的なものは日本語と同じようにきつい印象を与えます。

「どちらかというとNo。」少し遠回しにすることで優しく相手に言葉が届くのは日本語も英語も同じです。

1.You’re wrong. (あなたは、間違っている。)

wrongはyou を主語にして使うととても強くなり、人格を否定されているように聞こえてしまうこともあります。そこで、「あなたは、間違っている。」の反対→「正しい。」を打ち消す→「正しくない。」と変化させます。
You’re wrong. →It’s right. →It’s not right. こうすることで、ぐっと間接的な表現になります。

2.I can’t agree with it. (賛成できません。)

完全否定されたように聞こえますね。そこでnotの後に、quite (完全に)を置き、「完全に~ではない。」とすることで否定のニュアンスを和らげます。
I can’t agree with it. →I can’t quite agree with it. (大賛成というわけではありません。)

他に、同じ役目を果たすrather (どちらかというと)は、日常英会話の実践で役に立つ言葉なのでご紹介します。

■rather-I’m busy. (私は忙しい。) →I’m rather busy. (ちょっと忙しい感じです。)
このようにクッション言葉を加えることで、相手に与える印象も全く違ってきます。

Yes、Noをはっきり伝えるのは会話の原則ですが、同じ意味を持つ言葉でもいい方を少し変えることで相手に丁寧でやさしいく伝えることが出来ますよ。

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『思わず使いたくなるワンフレーズ英会話』バックナンバー

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【小亀さおり プロフィール】

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大学卒業後、シンガポール航空国際線乗務。オーストラリア、アメリカ、シンガポール、フランス、香港での海外在住経験を活かした日本人としての国際マナーを得意とする。国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校・学校関係者評価委員に2016年就任。現在、千葉市観光プロモーション課海外集客班嘱託職員。2014・2015 年千葉シティ 5BEACH エンジェルス・幕張の浜(千葉市観光PR大使)を担当しオリンピックに向けた千葉市観光PR活動に従事。その際、完成したオリジナル曲「幕張の浜」のSaori Project ボーカルとして活動中。

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